本日仕上がった偏光板工作を3つご紹介します。

●ウDSC09027 さあ、これはなんと天体望遠鏡的なアイデアです。内部に土星や木製などの惑星がレイアウトされていて、その惑星間を小さな宇宙船が磁石で移動するという、それはもう、まさしく箱の中の小宇宙!?しかも全体は天体望遠鏡というつながりもロマンティックです。手前の花のようなものは宇宙船という想定で、箱の内部にも小サイズのものが。四角い箱からここまで来たか!っていうアイデアの5年生女子の作品です。

●ウDSC08953 次はロケット。これも面白い!箱の中の上下に紙をらせんに切った紙バネ的なものが貼ってあり、その間を人がバネにぶつかって、上下に行ったり来たりするという、奇想天外なアイデアが盛り込まれています。小4年生の男子の作品。男子はやっぱり青と赤が好きなんだね。赤は狩猟時代の獲物の血の色、青はなんだろう、獲物を追いながら見上げていた空の色…かな。女子はやさしい水色が好きみたい、生きていくための飲み水の色の記憶かなあ。

●ウDSC09015 これも、ただの箱からスタートしたとは思えない、キリンを模った超力作。高さは60センチくらいあったかな。キリンの模様を描くのに何時間も費やしたんです。食べた葉っぱが偏光板の中を上下します。体や頭部の図面は作者が書いて切って組み立てています。小5年生女子の作品です。彼女はアイデアを案外あっさりと決めるのですが、そのアイデアを実現するために、どんな遠回りをしてもやり遂げるという粘り強さを持っていますね。

いよいよ偏光板工作もあと一つです。それはまた後日に。

 

 

凝った犬の形の偏光板工作のご紹介です。

●ウDSC08919 中を見て!もう一匹ちっちゃい犬が入ってる!\(〇〇;)/ 子犬は磁石で行ったり来たりします。磁石を付けたスティックはしっぽに収納出来ちゃう。5年生の女子制作。さてここで、おおよその偏光板工作の手順をご紹介。

①窓付きの箱になるように段ボールを切り抜く。②箱の内側をアクリル絵の具で黒く塗る。③中に何を入れるかアイデアを考える。④決まったら、そのアイデアを作る。磁石を底面に付ける。⑤中身との関連性を考えて外側の段ボールの箱を形作る。⑥外側全体をアクリル絵の具で塗る。⑦偏光板を貼る。⑧中身を箱に入れてから段ボールを接着して完成です。

基本のシンプルな「偏光板の箱」に、どれだけうまく自分らしいアイデアを盛れるかがキモ。この作品はまさに「入れ子」状態ですね、母犬かな。コツコツ時間をかけて仕上げました。

思いついても時間がなければ出来ないし、時間があっても、やり通す意思がなければ作れないものです。そして、じっくり進めた過程は知らぬ間に身に付いて、やがて短時間でもうまくアイデアを表現出来るようになると思います。

2016年 明けまして おめでとう ございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様それぞれの感受性が、貴羅里と光る作品を楽しみにしています。

浦和駅の「蔦屋本屋」、便利でうれしい。北浦和東口にはかって、正直屋さん、洋々堂さん、浦和高校前の圭文堂さんなど街中になじんだ本屋さんがありましたが、全て閉店してしまいました。正直屋さんの跡地には、今では立派な立派なマンションが建ち、洋々堂さんは食品を扱うお店に、そして「鉄腕アトム」を心待ちにしていた圭文堂さんは事務所的な佇まいへとかたちを変えました。正直屋さんの2階の画材売り場で未知の画材にワクワクしたころがあったなぁ…。

今は電子ブック(?)とかで本を読む時代なのでしょうか。読書に限らず、今現在の様々な形態も、やがては、より新しいものへと変わっていくとは思います。東京オリンピックあたりを目指して街並みや生活形態などもガラッと変わってしまいそうですね。だけど、その「新しいバス」に乗らずに見送るという日は、いずれ誰にでも訪れることを自覚しつつ、今年も皆様とともに一歩一歩行けるところまで行ってみたいと思っています。