やっとやっと見に行った、長谷川等伯展、・・・でしたが。

もうとにかく「松林図屏風」っていうのが見たくて見たくて、終了日前日に見に行って来ました。以前テレビでこれを見たとたん、心にあっという間に沁みこんで忘れられなくなったからです。もう水墨画の極致ですよね。「日本の水墨画の最高峰!」って「書いて」ありました(^^;;)ゞ。豪華絢爛の絵も描きつつ、たどり着いた美の極致が一見わびしい松林ってところが、もう、もう、わびさびてんこ盛り?っていうか、わびさびはてんこ盛りにはならないでしょうけど。日本人好みの美の極み、みたいな。

日も傾く夕暮れ時、見たい一心で国立博物館にばく進したのですが、40分待ちの看板と長蛇の列に一瞬たじろいだ自分を叱咤しつつ、ぐるぐる並ぶことマジで40分(´д`;)。でもって、館内がまたまた老若男女でごったがえしてすごいことに。うわって感じでしたがこの目で見ないことには始まらないし。例の薄暗い展示室に足を踏み入れたって進むこと牛歩のごとし。だいたい一番おいしい作品は最後に展示されてることが多いんですが、案の定「松林図屏風」も最後の部屋に。

いつになく(^^;;)ゴリ押ししてなんとか間近でみることが出来ましたが、この絵の前だけ埼京線のラッシュアワーなみのギューギュー状態。前にはロープが張られてるし、後ろからはぎっちり押して来るしで。「なめる様に見たい!長時間みたい!」という欲望がひしめき合う中、どこかで「ちょっと~、押さないでくれます!足踏まないでくれませんか~(`з´;)/゛」と憤る声が。管理員の「車椅子の方にも場所を空けてください…」の言葉が、食い入る凝視の中、空しくひびいていました。…美しいものを見に来たのに、まったくもって、私も含めて凡人のエゴを見に来てしまったようで、最後はほうほうの体で博物館を後にしたのでした~(´ヘ`)。そんな訳で、作品はすでにあらゆる角度からりっぱな評論がされていますし、今回は等身大な話題として館内の様子中心でアップしてみました(´u`;)。

帰り際に分相応の買い物(´ー`;)としてミュージアムショップで一枚150円のポストカードを2枚買いました。写真がそれです。確かに価格的な面でわびさびがかもし出されているような…。

公民館で「ピコピコカプセル」の迷路工作教室しました。

そのうちゆっくりブログに載せよう、とか思っているうちにあれよあれよと日が過ぎて、次の出来事に押し流されてばかりなので、しょぼつく目をこすりながらこれを書いてます。

14日(日)に領家公民館でピコピコカプセル迷路工作っていうのを行って来ました。は?ピコピコカプセルゥ~?なにそれ?ですよね。そろそろ流行りだすかなっていう新しめのアイデア工作みたいなものなんですが、薬のカプセルに小さな鉄球を入れると軽量のカプセルがシャクトリ虫のようにピコピコ回転しながら転がります。似たような工作で、例えば、帯状の紙を長楕円に巻いて中にビー玉を入れ側面を被って坂を転がすとパタパタと回転しながら転がり落ちていく、というものは以前からありましたが、転がり方は1方向だけでした。このカプセルだと全方位でパタパタ転がって、その見たこと無い動きにもう目が釘付けです!\(〇∀〇*)ノ゛ビー玉迷路もおもしろいものですが、このカプセルの動きはほんとにかわいくて、迷路作りの動機付けにはもってこい!って感じです。

 

 

 

 

                                           で、お子さんもお父さんもおじいちゃんも赤ちゃんをおぶったお母さんまでも、みんなで作りました。ピコかわ(ピコピコしてかわいいの略(^^;;)ゞ)の動きが生きる螺旋コースは指示通りに作ってもらって、あとのスペースは自由に迷路を作るということに。ただ、一人一人が自分なりの迷路をどこまで作れるのか不安でもあったのですが、やっぱり皆さん工作好きなんですね、1時間40分を夢中で作って、どれもこれも見どころのある作品ばかり!ほんと杞憂でした(;^з^≡3

こういう時ふと思うことは、時間が有り余っているよりも限られた時間内で精一杯何かを行う方が、自分でも知らなかった力を発揮出来るんじゃないかと。時間がもっとあったらいいものが出来そうに思いがちですが、案外短い時間に集中して作ったものにこそ今の自分の感性が凝縮されているんじゃないかなぁって。

「造形教室カレンダー」3月後半作品のご紹介です。

いよいよ「2009年度造形教室カレンダー」最後の作品となりました!間もなく2010年度のスタートですが、今年度も過ぎてしまえばあっという間でした。締めくくりの言葉は「すてきな笑顔」です。クラスのお友達一人一人を思い描いたのでしょうか。5年生の女子らしい作品です。

ちなみに小学生ぐらいの男子の表現として、関心のモチーフが「人」に向けられることは「まれ」ともいえます。もうちょいマニアック、的な? f(^~^;) 「人間ムズ~い、棒人間でいいですか~?Ф(≧∇≦;)」と男子に何度聞かれたことでしょう(´д`;)・・・。まあ確かに人間の表現は最も難しい部類ですが。そもそも今は関心が希薄なんだからしょうがないといえば、しょうがないんですけど。だけどそのうち「人」を関心のターゲットとして意識し始めると、男子は深く掘り下げますから。(°っ°;;)

これで全てのカレンダーが仕上がりましたので、例の(^^;)「ベスト5」の件、よろしくお願いします。後日一覧できる印刷物をお配りします。気に入った作品、心に引っかかった作品、おもしろい作品、癒された作品など、受け止めかたはいろいろありますので、ちょっと考えておいてくださいね。 m(u。u)゛m 

「造形教室カレンダー」3月前半作品のご紹介です。

今日は3月3日、ひな祭りですね。薄日も差してきて穏やかな一日になりそうです。そして、うれしいような悲しいような春の到来です。暖かくなり草花も芽吹き始めて美しい季節へと変わっていくのに、なぜ悲しくもあるんだろう、と突き詰めたことがありました。一つは、この季節に集中した「出会いと別れ」の記憶がそういった感情を呼び起こさせるんじゃないかと…。出会いの不安感、別れの切なさ、この季節に繰り返されてきたこどもの頃からの体験がそうさせるんじゃないかと…。それからもう一つ、窓を開けると空気がとってもいい香り、穏やかな日差しがやさしいです。……「やさしさに包まれる」と人は緊張がほどけて固まっていた心が動くのかも…、1年間を生き抜いた自分との別れかも(TuT)…。

このカレンダーも春の訪れにあわただしい森の妖精の、とある一日って感じです。2009年度のカレンダーを振り返ってみると、担当の月や季節を意識したものと、関係なく自由に描いたものとがありますが、これは春っぽいですよね。妖精なので、ハリー・ポッターみたいにマジカルスティックを使って作業してます(^^*)。このスティックで次々にお花を咲かせてくれるのかな~(´v`*)。4年生女子の作品です。