偏光板工作のご紹介です。海系の作品をふたつ。

●ウDSC08864 ●ウDSC08867 壁を通り抜けて、カニを行ったり来たりさせます。カニは磁石で動かします。ふたを開けると壁は無い事がわかりますよね。天井の切り込みはクラゲをテグス糸でつるして、左右斜めに動かすための切れ目です。クラゲもリアル、ハリセンボンも可愛い!立体造形が光ってます!\(☆σ☆;)/ 5年生男子です。

●ウDSC08832 ●ウDSC08833 次は「お魚汽車」というタイトル。たしかに「けむり」出てます。「けむり」の先が倒れるので、支えを付けたんだけど、なんだか煙を吸い込んでなにかに再利用する機能みたいでおもしろいね。…え?「偏光板が無い」って?そうそう、この作品は偏光板を貼ると、内部の可愛らしさが見えにくくなってしまうので、あえて貼らないことに。中の座席にはお魚やタコさんが、それぞれプレゼントの箱やスマホなどを持って座ってます。行先のプレートは「海行き」となってます。それぞれの故郷へ帰るのでしょうか。うーん、海の中の汽車なんて、すごーく幻想的(◎-◎)。5年生女子です。

家、お店、お化け屋敷、ロボット、ロケット、戦車、海など、偏光板を使ってほんとにいろいろな展開が出来るものです!まだまだ続きます。

偏光板工作のご紹介です。和風妖怪部屋って感じです。

●ウDSC08848 紫、赤、黒の配色がもう強烈!わざと白く塗り残して単調にならないよう、一工夫してる。ヘビのような妖怪が障子紙を破いて出てきたようでほんとに和風妖怪部屋みたいです。手前のは百目妖怪。中でブラックウォールを通り抜けながらゴロゴロするという設定ですが、暗くて見えにくいので出してます。4年生男子制作。妖怪が縄文式土器の飾りみたいにも見えるのは私だけ?偏光板工作は、まだまだつづきます。

偏光板工作のご紹介です。かわいいロボットと戦車になりました!

●ウDSC08744 何が出来るか予想もつかないで始めた偏光板工作で、なんとロボットと戦車が出来ました!戦車の中には磁石で動きまわる戦闘員が見え隠れ。怒ってる目がカワイイロボットは、貯金箱にもなってて、もうお金を貯めたそう。ブルーパール色を塗って、学校の図工とかでは出せない仕上がりになったよ。戦車は6年男子、ロボットは2年男子です。偏光板工作、まだまだつづきます。

「すごいぞ、これは!」展、小学生3名の感想です。ぜひご一読を!【3/3】

●DSC08814 ②●DSC08816 ③●DSC08818

★仲町小学校5年女子

「すごいぞ、これは!」展を見て1番すごい!と思った作品は西脇直毅さんの「素晴らしき人生」です。なぜなら、大きい紙にボールペン一本であんなに表現できるということと、ねこの数がとても多いということです。私は、と中までねこの数をかぞえてみると341ぴきもねこがえがかれていました。どのねこもとても表情が豊かだということも良かったです。もし私がこの絵をかくとしたら、きっと気が遠くなって、と中であきらめてしまうと思います。ねこ以外の動物もいてとても楽しい作品だなと思いました。(写真① 図録より)

★常盤小5年生女子

私が「すごいぞ、これは!」展を見てすごいと思った作品は二つあります。一つ目は漢字をたくさん書いていた人です。あんなに漢字を書くのは私には無理だと思いました。なぜかというと、もし私があのように書こうと思ってもわざと大きく書いたり、と中であきらめてしまうと思ったからです。二つ目はトラックをたくさん作っていた人です。本物のトラックと同じにこまかくもようが描かれているので、すごいと思いました。私も工作は好きだけど、観察するのがにが手なので、もっと観察することを意識して作りたいと思いました。(写真②③ 図録より)

★道祖土小5年生女子

「すごいぞ、これは!」展を見て、一番心に残っているのは、伊藤輝政さんの作品です。伊藤さんは、紙でトラックやショベルカー、バスなどを作っている人です。その作品は、運転席や座席など一つ一つのパーツがとても細かく作られていて、動かすこともできて、すごいなあと思いました。すごいと思ったので、伊藤さんの作品をずーっと見ていました。ずーっと見ているうちに、わたしもいつかこんな作品を作りたくなりました。どんなふうに作ったのか知りたくて、さらに見ました。その物の細かいところまでよく見て作っているとわかりました。じっくり物を見て作るすごさを、伊藤さんの作品から教わったので、これからはじっくり物を見て作りたいです。(写真③ 図録より)

いかがですか?この展覧会には誰にとっても「心に迫る何か」があったようです。「すごいぞ、これは!」展についてのご案内、感想などは、ひとまず今日のブログでおわります。(10月30日ブログが【3/1】、11月5日ブログが【3/2】です。)

さらに、またまた12月16日(水)~20日(日)まで、「あなたも見つけに」という第6回埼玉障害者アート企画展が埼玉県立近代美術館で開催されます。生徒さんの保護者の方から教えていただいた情報ですが、近隣の小学校では学校全体にチラシが配られているようです。いろいろなことを感じ、いろいろなことを考えてみたりする、貴重な時間になることと思います。複雑で混沌とした人生を受け止められるためにも、見られる人は見ておいていただき、いろいろなことを心に留め置いて欲しいなと思います。

偏光板工作つづきです、ゲームが出来るというユニークアイデア!

●ウDSC08676 ●ウDSC08680 箱の中で「サッカーゲーム」出来ちゃいます。選手を磁石で操ってボールをゴールにシュート!シンプルそうだけど、ゴールの入口を狭くしたから、入りそうで入らないよ!手前の4枚を偏光板にしたので、黒い壁が確認できます。(2枚目写真) 4年生男子の制作です。

箱をゆらせばシュートも出来るけど、そうじゃなくて、地道に選手を磁石で動かして攻めるのが、制作者への礼儀ってもんでしょう!!まだまだ偏光板工作つづくよ。

 

103個の「地球形マジックボール」を小学校のイベントで作りました。

●ウ DSC08689 ●ウ DSC08698 近くの小学校での秋のおまつりで行いました。スタートするまでは、「う~ん、これって興味を持ってくれるかな(公::)」と不安に思っていたのですが…。10時のスタートとともに、次から次へと来ていただいて、もう座る場所もなくお待ちいただくことに!5人のサポーターも手一杯となり声を掛け合うことも出来ないほどの大盛況となりました。12時の終了までに用意した103個全てが捌けてしまいました!

転がすと曲がってみたり、もどって来たり、へんな風にカックン、コロンと転がります。ビー玉とピンポン玉が入っているのですが、ピンポン玉に帽子のような「つば」を付けたところがミソです。作り方は「工作のレシピ」をご覧いただければと思います。(レシピというより「ヒント」ですかねぇ)

●ウ DSC08724 これはちょっと遊んでみたサンプルです。中でビー玉とピンポン玉が、どのように転がっているのか見たくて作りました。穴開きボールの挙動不審な動き、かわいいですよ。\(^‐^*)

 

出来立て、ほやほや!偏光板工作見てね。

●ウ DSC08667 ●ウ DSC08672

その名も「たまのりライオン」!こっちをのぞく目が人っぽくてシュールだなあ(^へ^;)。…う~ん、内部暗いですよね、ブラックウォ-ル現象は内部を暗くしないと成立しないので、こんな感じに。乗ってる玉まで写らなかったので、ライオンを箱の外側に出してみました。

で、どうやって玉乗りさせるかというと、磁石で箱の下から動かします。ゆっさゆっさ、クルンクルン激しく動かせるのは、直径5ミリくらいの超強力ネオジウム磁石をスチロール球の底面に貼り付けたから。そりゃあもう楽しい作品なので、ブラックウォ-ルなんて吹き飛んでしまったような(^^;;)。4年生男子の作品です。偏光板工作はまだまだ続きま~す!

「すごいぞ、これは!」展は予想以上に心に迫って来た!【2/3】

川口アトリアからしばらく経って、埼玉県立近代美術館で開催された「アール・ブリュット・ジャポネ展」は、パリで行われた同展の凱旋展の形で開催され、さまざまな美術館を巡回しました。これもまた素晴らしい内容でした。その中でも忘れられない作品として、八島孝一さんという方の「拾って来たもの」を素材にして組合せたキュートなオブジェがありました。(写真 図録より)

●ウ DSC08569 わたしには、「拾ったもの」に対して特別の感情と思い入れがあり、やはりそういった作品に強く引き寄せられてしまったというほかないように思います。

切ないけれど「キュート」だという、拾ったものなのに「無垢」だという…。彼の見立てによる拾われたものたちの儚い集合体…。左上が「新幹線」、左下が「バッタ」、右が「冠」というタイトルがついています。歳月とともに劣化し崩れていく「セロハンテープ」に大事にくるまれた愛らしい作品が、どうか永遠であって欲しいと、時折思い出してはひっそりと願っています。…12月4日へつづく(^^;)

「すごいぞ、これは!」展は予想以上に心に迫って来た。【1/3】

視界をよぎった摩訶不思議な造形に引き寄せられて、偶然にして初めて「ボーダーレス・アート」というものを目にしたのは、川口の「アートギャラリー・アトリア」においてでした。一瞥してその面白さが既存のものとは明らかに違うことに気付いたのですが、その訳をなかなかつかめずに、奇抜な作品群に見入りながら会場をめぐり続けたことを思い出します。…その訳とは、なんらかのハンディキャップを持つ人たちの作品だということでしたが、特色ある形態それぞれの唯一無二の叫びと純真さがグヮンと心に迫って来て、それまで学んだことの無いアートの一面を突き付けられたような衝撃を受けました。

それらは無垢だけど子どもの造形とは違う、というのは子どもはここまで作り込めないし飽きっぽかったりします。わたしもそうでしたが、作りはじめてから日毎にアイデアに対する情熱が小さくなっていき、今作っているものがだんだんとつまらないものに見えて来たりした。つまらないと感じたものを最後まで作り通すのは困難、というか無駄なことだとさっさと見切りをつけて、振り返りもしなかった。

だけど、これらはというと!粘土を米粒一粒一粒のように指先でひねり出してびっしりと林立させ、ゾワゾワとするようでいて純真さに心打たれる「顔」があった!「顔面をプツプツさせたら、さぞかし面白いだろう」、というアイデアは出る、としても実際に作れるかというと「人の心を動かす」ほどの密度を出す前に自分の心が折れそうだ。反復という途方もない手作業が人の心に強く食い込んでくるのは知っていたようで、実は知らなかった。わたしたちの回りはコストパフォーマンスばかりを考えたモノやコトでいっぱいだし、この日まで手作業の極致のような造形物をアートとして興味深く見たことがなかったからかも知れません…。11月5日へつづく(^^:)