「美術館へ行こう!ディック・ブルーナに学ぶ モダンアートの楽しみ方」 のご紹介です。

この美術展は埼玉県立近代美術館(北浦和駅西口徒歩3分)で4月4日(土)から5月17日(日)まで開催されています。

入ってすぐの「見てみよう。」では、あのミッフィーちゃんがところどころにレイアウトされていて、コレクションの見どころや味わい方をそっと示唆してくれます。とってもわかりやすくてやさしい目線です。「考えてみよう。」ではディック・ブルーナについてのさまざまな作品を見ることが出来ます。普遍的な愛らしさの象徴のような「ミッフィーちゃん」誕生のきっかけや、「ミッフィーちゃん」にいたるまでの数多くのデザイン画なども並び、彼のグラフィックデザイナーとしての歩みもていねいに紹介されています。そして「作ってみよう。」ではブルーナの手法にならって自分だけのぬりえやいろがみワークが作れる広場もあるのです!

さてミッフィーちゃんが紹介する美術館のコレクションに、「木村直道」のスクラプチュアー作品があります。私事で恐縮ですが木村直道は私の父です。「スクラプチュアー」とは「スクラップ」(廃品)と「スカルプチャー」(彫刻)とを組み合わせた直道の造語です。写真のパンフレットの左下方の「蟹」がそうです。そのほかにもシャベルのカブト虫やガスバーナーのこいのぼり、パンプスのペンギンなどもあり、小さい方々にも親しみやすい作品が主となっています。これらの作品はお子さんの目線に合わせた低めの展示、という心やさしい配慮がされています。

それほど大きな作品群ではありませんが、月日を経た素材の哀愁漂う味わいとともに、いわゆる「見立て」のおもしろさにハッとする、不思議な一角となっています。つくられたのは昭和40年から46年くらい…。ピカピカの現代を生きる皆様にもその造形の飛躍はちょっとした謎解きのようでおもしろいのではないかと思います。…けっこう長めの紹介になってしまいました、すみません。…やはりサラッとは流せませんでした。(´u`;)ゞ 直道の作品のほかにも、見れば納得の素晴らしいコレクションの数々が紹介されています。中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料です。

この時期は北浦和公園の緑も美しく、巨大な噴水や情緒ある池、木漏れ日がさわやかな子どもの遊び場もあって、なんだかのんびり出来ちゃうと思いますよ。(^-^) というわけで、遅ればせながら「美術館へ行こう!」のご紹介でした!

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