3月後半カレンダーのご紹介です。そして地震についても・・・。

先週3月11日の地震は、皆様どこでどのように遭遇されましたか?わたくしもこのようなことは生まれて初めての体験でした。ニュージーランドの地震が思い出されて思わず家の外へ飛び出してしまいました。そして塀のそばで携帯をにぎりしめておろおろ、今思えば塀が倒れなくてよかった!です(´-`;)。その後に携帯が不通になったときの不安感ったらないですよね。・・・皆様も一瞬の間に様々な体験をされたことと思います。

昨年、小中学生の図画工作作品を見る機会がありましたが、中学生の作品に「感情表現」の絵、というものがありました。これはよーするに、「うれしい気持ち」「怒りの気持ち」「喜びの気持ち」などの感情そのものを絵に表現する、という課題です。具象から抽象への入り口、といった感じでしょうか。「怒り」と題された作品は赤や黄色を激しくたたきつけるような筆使いで表現したものでした。さて、地震のこわさ、津波のおそろしさを実感した今、「恐怖」、「不安」、「悲しみ」、「希望」といったような感情を、絵にするとしたらいったいどのようなものになるのでしょうか?

一方で、感情には便宜上「名前」が付けられていますが、その感情の呼び方だけでは心の内は分類も出来ないし、また伝え切れもしないと思います。ここで初めて「ことば」を越えた表現の重要性に気付きます。音楽なんかもそうですよね、音楽そのものを「ことば」では表現出来ないですから。どんなに素晴らしい曲でも聴かなきゃわからん、ってことですし。絵(造形作品)も、その内容をことばで説明することは不可能ってことです。

教室のカレンダー作品にもどりますと、自らのことばを加えることによって、「絵」と「ことば」が補い合います。この作品も「ことば」が全体を引き締め、3年生女子のしっかりしたメッセージがちゃんと見る人に届きます。大小の文房具達やちょっとした小さな物達は、描かれたことをひそかに喜んでいるようです。

3月前半カレンダーをご紹介します。

もう3月6日ですか・・・今年は「いつもの10倍」とかなんとか言われている「花粉」ですけど、どういう訳か今のところたいしたことは無いみたいです。以前お医者さんに「この年齢でこんなひどい花粉症じゃ、もっと年取ったら、花粉症ももっともっとひどくなって大変なことになるのでは?」と聞いたら、「年を取ると花粉に対する反応さえ弱くなって症状が出なくなるんですよ。」って言われて、思いっきり苦笑してしまいました。症状が出るうちが鼻・・・いやいや違う『華』でした。う~ん、そう考えると・・・昨今の無反応はいったい・・・(´~`;;)ゞたはは。

ご紹介と言いつつすみません、この作品は3年生男子。「スズメ」というテーマが彼らしい。着目点が一貫して「地球にやさしい」系?ちゃんと図鑑とか見て描いてます。都市部ではすずめが減っているというニュースはよく耳にしますが、確かに早朝のスズメの元気なチュンチュンというさえずりをあまり聞かなくなったような。いるのが当たり前のようであった生きものたちもほんとに「さよならも言わないで」次々に姿を消していくんでしょうね(T。ゞ)花の蜜も食べているとは。そうそう「カラスウリ」。晩秋の真っ赤な卵型のウリもこの辺ではすっかり見かけなくなりました。少年のこのようなメッセージを見ると、いて当たり前という印象のスズメの存在を再確認しますね。

「ポレポレビー玉工作」、みんなで作りました。スポンジレールが意外と・・。

昨日、小学校の家庭科室をお借りして「工作教室」を行いました。今回のテーマは「ビー玉を出来るだけゆっくり転がり落とす工作」です。『ポレポレ』とはスワヒリ語で「ゆっくり行こう、マイペースで行こう」という意味とのことで、造形教室ではずいぶん前から『ポレポレ』工作と呼んでます(^^;)。以前造形教室で作ったのは、2本のタワーの間にレールを自由に渡しながら、ビー玉をゆっくり転がり落とす、というタイプでしたが、もうちょっと簡単なタイプで作ることに。

今回はなかなか人気で(´-`;;)、皆さんとても楽しく作っていただけたみたいで、用意した甲斐がありました~(TuT)☆ フツーなレールじゃつまんないので、爪楊枝のコトコトレールやスポンジレール、パイプレール、丸棒レールなどいろいろ準備した中で、意外にもスポンジレールがビー玉の動きをおもしろいものにしてくれました。スポンジといっても、じ・つ・は・・・これ「激落ちパパ」です(^^;)、よーするにお皿洗い用のメラミンスポンジで~す。フツーのスポンジじゃ直線とか自在に切れませんがこのメラミンスポンジはサックサクなのです!新たな工作素材発見!って感じです。

っていうわけで、左の写真の真剣な様子!ビー玉が落ちる、という単純明快な動きもアイデア次第で夢中になれるのが工作のいいところ、なんです。私自身も時間があったらもっともっといろんなレールを工夫したいなぁ(´-`)。

出来上がったらストップウォッチでタイムを計って「1番ゆっくりビー玉を落とした」優勝者に「ミニ賞状」を差し上げて、みんなで拍手!(優勝者はなんと造形教室から参加した4年生男子で、ポレポレタイムは23秒64という超超ゆっくりタイムでした。)

優勝作品は下段左の写真の手前作品です。制作者はタイムを申告に行ってます。次回の工作教室も、皆さんまた来てね(のu≦*)~★☆

 

2月後半カレンダーをご紹介します。

久しぶりに迷路。6年生ともなると、なんだか完成度高いし飾ってもきれい。ゲームやパズルって「解く」のと「作る」のとでは大違い、「作る」のは格段に難しくなります。この迷路は通路を「炎の通路」や「水の通路」って感じで色分けしたので、それに誘導されてしまって・・・(´へ`;)ゞ。ゴール付近ののんびり道草通路がほのぼのとしていいなぁ。男子作です。

2月前半カレンダーと「あそびシート5」をご紹介します。

2月前半カレンダーです。は、早くも7日になってしまいましたが、前半と「あそびシート」のご紹介です。2月ときたら「バレンタイン!」かな(^^;)。かわいい動物たち(♥。♥*)は、なんだかみんなチョコで出来てるみたい。じっと見てるとムショウにチョコレートが食べたくなってきませんか?(^^;)昨今は女の子同士の「友チョコ」が多いそうだけど、確かに、その方が楽しそう!3年生女子制作です。

 

 

 

きせかえ人形の「あそびシート5」は1年生女子です。切り抜いて遊んでも、飾って楽しんでもいいです。うわーっ、ぼうしとかかわいいな。ネットでは洋服の写真を自分の写真にあれこれ着せたりも出来るみたいだけど、原点はこれだよね。実はわたくしも中学1年生ころ(遅!)に着せ替えの服を描くのに夢中になったことがありました。毎日毎日人形の型に薄い紙をのせて「これはデニム生地でベルトがこうで、こっちは切り替えがこうなって色はこうで」みたいな感じで、時間の経つのも忘れて結局100枚以上は描いたはずです(^^;;)ゞ。楽しかった記憶は強烈に残っているのですが、だからといって服飾デザイナーになりたかったわけではなくて、夢中になることによるストレスの解消や癒しの時間だったと思っています。手を使って描く、造る、ということはそういう重要な一面もあるのです。

蔵の街、川越散策して来ました。「時の鐘」はシンプルな造形が心も打つ。

川越駅前の商店街が長いこと!パースのかなたには山並みがちらりと見えて、川越に来たことを実感します。右上に偶然写った「てけ、ドロボー」の文字がおかしい。実は川越を訪れるのは、3回目です。ボランティア活動が主ですが、今回のコースは初めてです。「鏡山酒造」跡の大きな蔵作りを改修した和風レストランで食事。昔ながらのりっぱな家のつくりは、それはそれはみごとで、見たこともないような大黒柱や梁が交差する様に圧倒されます。こういう美しい日本の建物というものを子どものころから目にすることは大切だと思います。私は着物が着れないけれど、子どものころに着物とは美しいもので、こういう風に着てこういう風に大事にして、と親が教えてくれたなら、きっと着物が好きになっていたと思うなぁ。子どものころは「大好きな人が好きなもの」は自分も好きになる(ことが多い)と思うのです。

あ~っ(´д`;)ゞ、話を「川越」に戻します。蔵作りの町並みはとにかく重厚。私的には3回建ての木造建築の「うなぎやさん」がなんだかゾクゾクしますが。現役のお店!だそうです。あと、「駄菓子や横丁」の飴細工のおじさん。(といっても私より若いよね。)こういう手作りを見るといろいろなことが(^^;;)頭の中をよぎります。リクエストでなにか作ってもらおうとして、結局何も言えずにその場を離れました。帰りぎわに、風にチクチク揺れる可愛くも切ない銀杏細工の「曲芸のオットセイ」を買って教室のお土産にしました。

これが「時の鐘」。時を知らせる鐘の塔だけど、この飾り気の無い効率優先の造形がかもし出す異様で威容な雰囲気はいったいなに!?・・・う~ん、手塚治虫の「どろろ」みたいだ。(「どろろ」おもしろかったなぁ、どろろっていうのは盗賊の子どもの名前で、父親の権力と引き換えに体のあらゆる部分を奪われた「百鬼丸」という青年とともに妖怪と戦って、相棒の「百鬼丸」が体の部分を取り戻していくっていう漫画なんだけど、ご存知でしょうか(^^;;)。物語も佳境に入ったころ、この「どろろ」についての秘密が明かされるのですが………、え~っと、「どろろ」は実は「女の子」だったんですよね。(うわっ、なんだか我ながら間抜けな暴露感になってしまいました、でも教室にも置いておきますので興味のある方は読んでみてね。) これは映画にもなったけど、やっぱり「動かない漫画」としての感動が今でも心のすみに残っているようです。・・・ちと川越からはなれちゃってすみませ~ん。)

1月後半の造形教室カレンダーをご紹介します。

草野心平さんのこの詩、きっとどこかで読んだり聞いたおぼえがあると思います。学校では3年生の国語の授業で行うそうです。制作した3年生女子も造形教室でなにげなく暗唱していて、「お~っ、その詩のイメージで絵を描いたら素敵なものになるのでは?」ということで、詩の世界を絵にすることになりました。このように文字が先にあり、そこから自分だけのイメージをふくらませて、文字だけでは表現し切れない感覚的な「何か」を表すのは、とてもよい学習になると思います。一つの同じ詩からでも十人十色の絵が描けるわけです。「ゆき」をモチーフにした静かな詩の内容と相まって心穏やかになる作品です(´-`)。

「あそびシート3」の正方形並べかえパズルの解答です。

左写真が解答です。いかがだったでしょうか?正方形の枠無しだと、やみくもに三角片を隣り合わせに並べていってしまい、むずかしいことこの上ないものになります。「出来た?」と声をかけた人は皆さん、「やってみたけど出来なかった。」ということで、結局誰も並べかえ出来なかったようです。いろんなゲームソフトをクリアするのもむずかしいけど、たった10片のパズルの組み合わせにさえ手こずるということは、「パズル」って深いなあって思います、いろいろな面で。

このパズルを引用した「パズルの世界」(ジェリー・スローカム/ジャック・ボタマンズ 芦ヶ原伸之訳)によれば、「ダイヤモンドパズル」という名称でその原理はずっと古く、1803年のおもちゃのカタログに載っていたものだそうです。見た目シンプルなんだけど、やってみると呆然とさせる落差の按配が絶妙で、いーパズルだと思います。パズル的には古典なのでしょうが、やはり一度は通らなければならない道筋かも。

「アートな年賀状展」、そして「アートが生まれる場所」展も。

川口アートギャラリーアトリアの新春企画「アートな年賀状展」、昨日見に行きました。教室の数名の方が送られたそうなので。天気も上々、アトリアへの道は相変わらず人通りも多くて活気にあふれてました。入り口を入ると奥の明るい展示室にた、たくさんの年賀状が!どれもユニークな年賀状がずらっと並んでいて、部屋中新春の風が~(^^;)。巨大副笑いで遊んでる親子も。・・・う~ん、どこかな・・・、彼らの年賀状は?・・・あんまり多くて見つけるのに手間取る~!あ、ありました~!・・・お~っ、なんだかホッとした感じ、見とどけたって感じ。(^^;)アップに撮りたかったんですが、「全体的に撮るならOK」とのことで、写真はこんな感じで。

 

見終わってあっさり帰るつもりが、となりの展示室の造形物をふと覗いたとたん、目がくぎ付け状態に!何、何、何あれ!っていうちょっとした衝撃。最初の案内文もそこそこに足を踏み入れると、う~~ん、・・・狙いどころをあえて外した、というようなそれでいて不意をつかれるような、なんだか異質な造形作品にめぐり合えたのでした。異質と言っても奇をてらった先端アート風というわけではなくて、絵画、焼き物、木片造形、創作糸などフツーの創作手段によって生み出された物達のようでした。

なかでも心に残る作風が二つ。一つは指先で小さく丸めた粘土(形は大きな米粒のような感じです。)を造形物の表面にそれこそびっしりと貼り付けた作品がありました。同一の作者かどうかは確認しなかったのですが、顔のようなかたちや魚のようなものや動物系もあり、焼色は黒く、つぶつぶ、つぶつぶ、つぶつぶ、つぶつぶしていて、ウロコのように平らにつぶしたものあり、一個一個つぶ立ちしたものありで、その途方も無い手作り感につんのめりそうになってしまいました。

そしてもう一つは、これまた気が遠くなりそうな創作糸(?)作品、というのでしょうか。変わった糸がフツーにレース糸玉のように巻かれていて巻き終わりが少し出ているので、どれどれと見てみると、これがまた!(〇〇゛;) かなり短く切った糸を結びながら巻き玉が作れるくらいの長い糸にしてあるんです。これはほんとに気に入りました、シンプルで上品で。その糸で何かを編むわけではなく糸そのものが心を打つ。あんまり気になったので、見終わってから関係者の人に聞いたら、「あの作品はパリにも行ったんですよ。」というお話で、や、やっぱり、いいものはいいんだぁ、と、つくづく納得しました。そして、実はこれらの作品は「障害を持った人たち」の作品だということでした。「アートな年賀状展」とともに「アートが生まれる場所」という企画展で、1月23日(日)までです。ご興味のある方はぜひ。

簡単「ペパクラ」のあそびシート4をご紹介します。

「ペパクラ」ってペーパークラフトのことです。この作品は1枚切り抜くだけで、なかなかかわいい恐竜達とヘビ君が出来ます!ぜひ、ぺっちゃんこの恐竜達を3Dにしてみてね!

恐竜の実際の体色は現在でも謎とされてますが、こんな模様の恐竜だったら?と思うとワクワクしませんか?青系の恐竜が目がやさしそうなのでお母さんで、赤系の方が目つきこわいのでお父さん、かな。ヘビに興味深げなのは子どもです。恐竜とヘビが共存していたかどうかはさだかではありませんが~、ペパクラってことでご理解を。(´。`)ゞ

出来上がったものを見るのは簡単ですが、模様一つ描くのも実は「感性総動員」って感じです。4年生男子の作品です、彼らしいオリジナルな感覚に満ちていると思います。